− 会の設立の趣旨 −


【 チュウヒの現状 】
 (1)チュウヒの国内の繁殖つがい数は約90つがい、越冬期個体数は300〜450羽と推定されており、環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類に選定されている。
 (2)2017年9月から新たに種の保存法の「国内希少野生動植物種」に指定された。
 (3)チュウヒの生息地には干拓地や造成地といった人為的に改変されるリスクの高い不安定な地域が少なくなく、繁殖地については極めて局地的である。
 (4)チュウヒの生息地の中にはメガソーラー事業などの開発の危機に曝されている場所がある。

【 チュウヒ保護の課題 】
 (1)チュウヒの保護のためには国内個体群レベルでの保護の視点と対策が必要だが、全国的なモニタリングは行われておらず、近年の個体数の増減などは不明。
 (2)チュウヒ保護のためには自然状態の環境に生息するチュウヒだけでなく、埋立地などの造成地に定着するチュウヒも対象にする必要があり、実効性のある保護を進めていくためには生息地ごとに異なる課題を解決する必要がある。
 (3)環境アセスメントなどを通じてプロの調査員が把握しているチュウヒの情報は多く、チュウヒ保護のためにはアマチュア観察家以外の協力も必要。
 (4)チュウヒでは種の保存法に指定されている猛禽類(オオタカやイヌワシなど)のような保護・研究を目的とした全国ネットワークが存在しない。

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   これらの問題を解決するためには、全国規模でのネットワークの設立が必要!


【 ネットワーク設立の趣旨 】
 (1)チュウヒ保護のために、全国の生息地(特に繁殖地)の情報を共有し、国内のチュウヒの現状を把握すると共にその動向を監視することが必要。
 (2)チュウヒの保護を適切に行うために、アマチュア観察家だけでなくプロの調査員の協力を得ることが必要。
 (3)チュウヒ保護のために、外に向けて適切な情報を発信していくことが必要。


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